こんにちは、幻冬舍ルネッサンス新書、編集長のMです。
私たちは、これまでの自費出版のあり方に疑問を投げかけ、「一冊一冊に生命がある」という信念のもと、本づくりを続けてきました。
そして、この度ついに、「幻冬舎ルネッサンス新書」を創刊しました。
「新書は、どのようにしてできるのか」――
その本づくりの舞台裏を、ほんの少しですがご紹介したいと思います。
このところ、お客さま(以下、「著者」とします)から、「ぜひとも自分の原稿を新書で出版したい」というご相談が多くなってきました。新書の魅力は、ジャンルを問わず知的で斬新な発想をより多くの人に発信できるということ。しかも、手頃な定価設定ができるので、気軽に買ってもらいやすくなります。
100万部を突破する作品が相次いで出るほど活気のある新書界に、以前から強い関心を抱いていた私たちは、『新書を創刊するべきか』を議題に、編集会議をスタートさせました。単行本のみを発行してきた私たちにとって、新書界への参入は新たな挑戦です。度重なる議論の末、著者の皆さんに新たな発表の場を提供するため、ついに新書創刊が決定したのです。
新聞広告で、大々的に新書創刊の告知をすることになりました。それに合わせて、『幻冬舎ルネッサンスならではの新書の強みとは何か』について、社員全員が知恵を絞り、話し合って決定したキャッチコピーがこちら。
“「知の改革宣言」
あなたの視点が世間を斬る。”
私たちの出版形態だからこそ提供できる新たな知のステージに、切れ味の鮮やかな作品がたくさん寄せられますように! そんな大きな期待と、私たちの意気込みを目いっぱい詰め込みました。そして、広告掲載日の翌朝、何本もの問い合わせの電話が! とても嬉しい瞬間でした。
書店に行くと、新書の棚は、出版社ごとに創意工夫を凝らしたオリジナルデザイン&カラーであふれています。
ひと目で、「○○社の新書だ!」とわかるものばかりです。新書参入後発組ではあるけれど、私たちは他社にはない、わかりやすく、普遍的で、オリジナリティのあるデザインを生み出すべく、始動しました。デザイナーはジーズデイズの田島照久氏。幻冬舎創業の頃からお世話になっていて、現在も第一線で活躍中のデザイナーです。完成した斬新なデザインに、社員一同、大感激でした。
私たちは、著者の皆さまから届けられた原稿を拝読し、各作品に最も合った仕様と構成を考えて、出版のご提案をしています。新書創刊が決定したことで、その選択肢がぐんと広がりました。特に、新書の読者の目は肥えていますから、数多ある新書コーナーの書籍の中から自分の求める一冊を厳しい視点で選び出します。つまり、内容に対するハードルは格段に上がるということです。そこは、著者と私たち編集者の腕の見せどころ。新書第一号の作品に出合う瞬間を楽しみに、今日も仕事に邁進します。
いくつもの作品の中から、著者と私たちの想いが一つになって、ついに、新書第一号の作品が決定しました。いよいよ制作スタートです。はじめに、8月27日の刊行を目指したスケジュールの確認をします。著者の皆さまの多くは、書くこととは別に本業のお仕事をお持ちですので、この進行確認はとても大事な作業となります。その後は、原稿整理や校正作業……と、著者と編集者が常に意志の疎通を図りながら完成に向けて走り続けます。
原稿の内容を整えていく作業と並行して、本文のフォーマットデザイン作成を進めます。デザインは、本の雰囲気を大きく左右するもの。文字の大きさや書体の選定から、章タイトルの入れ方や見出しの位置、余白のとり方まで、本にまつわる様々な要素について、一つひとつ細かいルールを決めていきます。こちらも、装丁を担当してくださったジーズデイズの田島氏に依頼。書籍のジャンルを問わず、読みやすく洗練された、見事なデザインが完成しました。
幻冬舎ルネッサンス新書は、8月、10月、12月・・・・・・と隔月で刊行することになりました。そして、ついに創刊時となる8月のラインナップが揃いました。ジャンルは、教育、芸能、クラシック音楽と多岐にわたり、実に興味深い顔ぶれです。しかし、ほっとしたのも束の間、第二弾、第三弾の刊行に向けて、作品吟味の日々が続きます。
8月創刊に向けて、ギリギリのスケジュールで刊行が決定した著者、石田博利氏との打ち合わせです。石田氏はタレント派遣会社の創業者で、以前にも弊社での出版経験があり、本づくりの醍醐味をともに味わわせていただいた方です。今回は、原稿内容の確認のほか、著作に対する想いや意気込みなど、色々なお話を伺いました。制作を進める上で、このようにじかにコミュニケーションをとる機会は、私たち編集者にとってとても貴重です。今日も、充実した話し合いができたように思います。
4作品のタイトル決めの日です。各作品のゲラと編集担当者が作成したレジュメをもとに、社長の小玉をはじめ、編集局や営業局の社内関係者が一堂に会し、自由に意見を言い合います。特に、新書はタイトルが勝負です。書店でタイトルを目にして、「おっ!」と言わせ、手に取って目次を見たときに、「気になる」と思わせなくては、内容の面白さを伝えることはできませんし、買ってももらえないでしょう。目次にある見出しの文言も踏まえて、本の全体象をイメージしながら考えます。そして、白熱した議論の末、タイトルが決定しました。
ついに、幻冬舎ルネッサンス新書の4作品が完成しました。著者の皆さま、そして制作に関わってくださったスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした! たくさんの人たちの力が結集して、原稿に新たな息吹が吹き込まれ、書籍に生まれ変わりました。カバーで使っている幻冬舎ルネッサンスのイメージカラーが、これからの飛躍を予感させてくれるようです。この後も、第二弾、第三弾の刊行が続々と決まっています。書店で幻冬舎ルネッサンス新書を目にする機会が増え、より多くの人たちに読んでいただけるようなラインナップの充実を目指して、私たちのチャレンジは続きます。



