安曇野で、昔ながらの豆腐屋を営んでいたある家族。一見したら幸せに見えたかもしれないこの家族にも、避けられない運命が待っていた。本当なら、柏の葉のように――秋には落葉せず、春の新芽が育ってから静かに落ちる――生きられるはずだったのに。姉ふたりは、10代にして交通事故で亡くなった。唯一のきょうだいとなった兄は、家庭を持ち娘を授かるも、病いで37歳の時亡くなった。そして、3人の子どもを見送った後に逝くこととなった両親……。思いなかばで散らざるをえなかった家族の思いを、ひとり残された著者が、清冽なタッチで綴るノンフィクションの記録。
■著者紹介
安曇野市豊科生まれ、在住。
■トピックス
「日経新聞」(2010年1月24日)で連合広告が掲載されました。

